日本薬剤師研修センター理事長 内山充先生
薬剤師の免許というのは、一度取ってしまえば終身制で生涯剥奪されることはありません。でも、「昨日学んだからといって今日学ぶのをやめれば明日は無学になる」とも言われているとおり、免許を取ったということが生涯その人の能力を保証すると考えられるわけではありません。
従って、本来は薬剤師の免許も数年毎に更新するのが正しいことだと思います。そういうことを行うことにより社会の信頼もまた勝ち得られるのだと思います。
アメリカでは薬剤師の更新制はありますが日本では行っておりません。
アメリカの更新制とは一定の生涯学習の単位をとるということが条件になっております。わが国でも、生涯学習の義務化ということが行われればそれは当然更新の代わりとなり、世の中の人たちの信頼を得ることができるといえるのです。
往々にして皆さん方の中には「生涯学習というのは何のためにあるんだ」、「自分のためにあると言われてもピンとこない」、「特にメリットがない」といったようなことをおっしゃる方がいらっしゃいますが、生涯学習によって自分の知識を常にリバイスしておくということは免許の更新に代わることであり、患者のあるいは世の中の人の信頼を得るためには絶対に必要なことであり、もう一つ言い換えれば義務化はされておりませんけれども「国民に対する義務である」、「薬剤師の義務である」と認識していただきたいと思っております。
あなた方の周囲に、メリットがないからやらないといったようなことをおっしゃる方がいらしたら、その方々に是非これは薬剤師の義務として続けなければならないものと判断すべきであるとお伝えください。
学習というのは食事と同じでありますから3日間食べないで3日分一緒に食べようと思ってもそれは無理な話であります。
従って、少なくとも考え方の上では毎日毎日継続していただくことが大事であろうと思っております。
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