日本薬剤師研修センター理事長 内山充先生
薬剤師の仕事は医療の場において他の医療職の人と協力しながら患者のためにあるいは患者の家族のために最善の薬物療法を行えるように薬学的な知識を充分に活用することです。薬剤師の仕事を最もうまく効率的に行うために何が必要かといいますと、なんといってもこれは仕事をする人間の持っている信頼であります。特に医療に関連している仕事の場合には相手の方の信頼を得る事なしには十分な力も発揮できないし、効果も上げられないということが言えると思います。
薬剤師の仕事で信頼を得るためにはどうしたらいいか、これはいろいろな言い方があると思いますが、最新の知識と技術とそれからもう一つ倫理観あるいは社会観により患者さんのニーズに答え、あるいはニーズを反映することが必要です。要するに知識と技術は時代を反映した新しいものを常に身に付けておくということが、信頼を得る唯一の方法だということになります。
この唯一の方法を実現するにはどういう方法があるかといえば、これも申し上げるまでもなく「生涯を通じての自己学習」しかないのです。
ですから、薬学の教育が4年制から6年制に変わろうと、新任の薬剤師であろうとベテランであろうとその日その日にその生涯学習の重要性というのを忘れてはならないのは変わらないことであります。
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